低収縮率、低吸水率、種々材質に対する高接着性、高耐久性グレード
GL-2000シリーズは低収縮率、低吸水率で高接着性、高耐久性の精密固定用紫外線硬化型接着剤(UV接着剤)です。GL-2001はガラス、セラミックス、プラスチック、金属等、ほとんどの材質に対して優れた接着性、接着耐久性を示します。GL-2003は高温下での硬度が高く、接着強さにも優れます。いずれのグレードも卓越した接着耐久性はプレッシャークッカー試験で検証済みです。
・硬化時の体積収縮率が小さく、接着時の位置ずれがほとんどありません。アクリル系と してはトップクラスの低収縮率です。
・吸水率、アウトガスが少なく、使用中の位置ずれがほとんどありません。
・PPS等のエンジニアリングプラスチック、ポリイミド等のフィルム材料の接着性に優れ 、ガラス、セラミックス、金属類との異種材料接着性、耐冷熱衝撃性も良好です。ガラス繊維を含むエンジニアリングプラスチックへの接着性が特に良好です。
・長期間の高温高湿試験、プレッシャクッカー試験にも耐える高耐久性を備えています。
・比較的高沸点の成分を使用しており低臭気、低アウトガスです。
・可視光硬化タイプへの変性も可能です
主な特徴・性状
製品名 | 特徴 | 主成分 | 外観 | 粘度 (Pa・s) |
硬度 ショアA/D |
収縮率 (%) |
吸水率 (%) |
アウトガス (%) |
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GL-2001 | 低収縮 ・高接着信頼性 |
アクリル | 乳白色液体 | 23 チキソ | 99/67 | 3.1 | 0.22 | 0.70 |
GL-2003 | 高強度・耐熱性 | アクリル | 乳白色液体 | 34 チキソ | 100/83 | 3.1 | 0.22 | 0.50 |
粘度 :コーンプレート型粘度計、25℃
硬度 :3mm厚、23℃
吸水率 :23℃水中×7日
アウトガス :硬化物を120℃×24hr加熱した時の重量減少率
接着性・接着耐久性のデータ
製品名 | 接着性 | 接着耐久性 | |||||||
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G | P1 | P2 | P3 | M | 高温高湿 | PCT試験 | 200℃8hr | 冷熱衝撃 | |
GL-2001 | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ◎ | 変化無し | 変化無し | 変化無し | 変化無し |
GL-2003 | ◎ | ◎ | × | × | ○ | 変化無し | 変化無し | 変化無し | 変化無 |
接着性 :各種材料にコーティングしUV硬化後、密着性を相対評価
G=白スライドガラス、P1=PPS(ガラス繊維入り)、P2=PC、P3=ポリイミド、M=アルミニウム
接着耐久性:0.12~0.17mmtカバーガラス(ホウ珪酸ガラス)のφ5mm接着
高温高湿条件=60℃100%RH1000hr、PCT試験条件=121℃飽和20hr
冷熱衝撃試験は0.12~0.17mmtカバーガラスとPPS(ガラス繊維入り)及びアルミニウムの
φ5mm接着、冷熱衝撃条件=-25℃30分/100℃30分×20サイクル
接着耐熱性のデータ
製品名 | クロス剥離接着強さ(N/cm2) | ||||||
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室温 | 100℃ | 120℃ | 140℃ | 160℃ | 180℃ | 200℃ | |
GL-2001 | 99 AF・CF | 36 CF | 33 CF | 30 CF | 28 CF | 32 CF | 34 CF |
GL-2003 | 115 AF | 98 AF | 92 AF | 70 AF | 59 AF・CF | 39 AF | 36 AF |
試験方法 :1.0~1.2mmt白スライドガラスのφ5~8mm接着
各温度のホットプレート上に5分間置いた状態でプッシュプルゲージを用いて剥離接着強さを測定
AF=界面破壊、CF=凝集破壊